とうとう最終日となりました。京都での思い出の品を作りたいと考えていたので、事前に晋六陶芸館へ予約を入れていました。 AM9:30からのスタートということで予約を入れていたのですが、前日の宿泊先だったアピカルイン京都でチェックアウトをして車に乗り込んだのが、すでにその時間でした。。。実際に晋六陶芸館へ到着したのはAM9:45でした。15分の遅刻です。ですが、主は嫌な顔もされず、笑顔で出迎えてくださいました。やれやれ・・・一時はどうなる事かと・・・
2階に通されると、そこは作業場で、同じ日に予約をされていた2人組の女性が、すでに湯呑らしき物を作っていました。主が濡れ布巾に包まれた1kgの土の塊を2つ準備し、簡単な説明をされました。ここでどんな物を作りたいのか聞かれました。 TAKAは普通に湯呑と茶碗だったのですが、MIEは密かなマイブームで使用する盆栽用の鉢が欲しかったので、その旨を伝えると主に驚かれてしまいました。そして紙に作成したい物のイメージ図を描きました。「本当に鉢を作るの?」と何度も念を押すように聞かれましたが、MIEの気持ちは変わりません。
TAKAとMIEで作業が全く違うので、まずは一般的な物を作るTAKAの方から指導がはじまりました。1kgの土の塊を6対4の割合で分け、主が手動式ロクロの上に茶碗の土台となる型を作ります。(写真上) 直径1p強の土の紐を作っては、土台の上に押さえながら積み上げてゆく作業を繰り返して出来たのが左の写真です。MIEから言わせれば、適当・ザツ・不器用という言葉たちが似合うTAKAが一生懸命作った会心の作。土を積み上げた部分がわからなくなるまで、しっかりと押さえてくださいと指導を受けていました。
おおまかな茶碗の形ができたところで、手を濡らして本格的に形を整えていきます。(写真右)主が手動式ロクロの軸を回し、TAKAが茶碗に両手を添えています。この時、左手の指先と右手の指先の微妙な力加減が難しいらしく、ヘンに力が入ってしまうとヘンな形になるらしいです。最も難しいのが、最後に回っている茶碗から手を離す瞬間です。上に向かって、すぅーっと離せばいいものを、緊張して指先でも震えようものなら、ボコボコになります。TAKAも何度か口部分がボコボコになっていました。ですが、現時点では修整ができます。最後の最後には主が形を整えていました。
主が茶碗の内側や外側に指先で模様を入れながら形を整え、すっかり茶碗らしい形になりました。 まるでプロが作ったような仕上がりです!!出来上がった茶碗は、しっかりと台にくっついているので、最後に手動式ロクロ台から切り離す作業をします。タコ糸をピンッと張り、奥から手前へと引くと、簡単に切り離せます。あとは、土が固まるまで乾かせてから薬(色)を塗り、焼いてから自宅まで宅配便で届けてくれるそうです。ちなみに出来上がり色は選ばせてもらえます。だいたい1ヶ月ほどで出来るようです。
初完成の記念撮影♪
作業も工程も茶碗を作った時と全く同じ要領で湯呑も出来ました。違う点があるとすれば、土を積み上げていく角度と、主からの指導がなくなり、ほぼTAKAが一人で作ったというところでしょうか。。。最後の最後は茶碗と同様、主が模様を入れながら湯呑らしい形に整え完成しました。 こんなに立派な作品が作れるのであれば、盆栽用にこだわらず、MIEも茶碗型の植木鉢を作ればよかったかな。。。盆栽用の鉢を作成する中ではロクロ体験がないので、少しだけそう思いました。
一方、こちらはMIEの作業です。 中古ですが、すでに藍色の長方形の鉢を持っていたので、MIEが欲しかったのは楕円形です。 MIEは7対3に分けた土を楕円形に丸め、ひたすら楕円形になるように平らにしていく作業でした。すべてが均一に厚さ1cmになるように、でした。同じ面ばかりをしていると、土が乾いてしまい台から離れなくなってしまうので、時々、表裏をひっくり返しながら平らにします。主からの指導通り、表裏をひっくり返していると、主から言われました。「お好み焼きではないんだから、もう少し優しくひっくり返しましょう」
MIEたちの出身が広島だけに、広島風お好み焼きとかけたのか?それはうまい!!ただただ土を楕円形を保ちつつ平らにしていたMIEは作業に没頭してしまい、自分がしていた要所要所の工程の写真をすっかり撮り忘れていたのでした。思い出したように気がついたのは、MIE作品の完成時でした×××左の写真は残りの3の方の土を平らにし、少し縁を上げた受け皿の完成品です。隅におまけ的存在で置いてあるのは、TAKAの余り土で作った箸置きです。もちろんTAKAの箸置きもあります。
右の写真は本日お世話になった晋六陶芸館2階の作業場全体風景です。 ほら、写真の右下に写っている作業台の上に、足が3つついたMIEの作品がひっくり返ってる。。。 左側から、MIEの楕円形鉢・TAKAの湯呑・TAKAの茶碗・MIEの受け皿と並んでいます。 ちなみに、それぞれ乾燥中ですよ。最後に主が温かいコーヒーを入れてくださり、雑談の時間となりました。これらの作品は厳重な包装の下、ちょうど1ヶ月後に自宅に届きました。
大人の修学旅行最後の目的地は東映太秦映画村でした。 こちらも何となく微かに覚えている気がする、子供の頃に見た記憶とは随分違っているようでした。年数が経てば老朽化が進んで建て替えるって!!ズバリ!それだけ歳をとったという証でしょう。ただの独り言でした、すみません。新しい入口は随分カラフルになったようです。昔は入口さえも、如何にも時代劇です!という雰囲気だったような気がしています。と、思っていたら、違うところに昔懐かしい気がする入口がありました。どうやら規模拡大のようです。
新しい入口を入ると、いきなりレトロな街並みを再現した一角がありました。 薄暗く古臭い臭いがする新しい建物たち。我が広島県福山市にある『みろくの里』にも“いつか来た道”として、これと同じような一角があります。わかる人にはわかるはずの、無駄ミニ余談でした。私自身は昭和生まれですが、レトロと言われるまでの昭和の時代には生きてないので、こういった再現コーナーは微妙だと思いました。これを新しく作ったのね、みたいな感覚です。当時の本物があれば感動もすると思います。
ちょうど新撰組屯所前の広場で、東映演技者による“ちゃんばらショー”のイベントが行われるとPRされていたので、少し見学しました。 一応は女性だと思うMIEなので、ちゃんばらなどには興味はありませんし、新撰組と言われてもさっぱりわかりません。 新撰組を知らないという話をすると、TAKAにすごく驚かれましたが、それほど有名なのでしょうか。確かに、京都市内のお土産物屋では、新撰組関連の小物を見かけたし、東映太秦映画村の中でも、新撰組のコスプレをした団体が歩いていました。新撰組って何ですか?
銭形平次の家
銭形平次の部屋
吉原通り